英伸館を卒塾してはや三年。英伸館で過ごした一日一瞬を私は忘れたことがない。

そして今、大学入試という新たな難関を迎えようとしている。

英伸館との出会いは６年前に遡る。私は当初描いていた塾のイメージとは程遠い、どこか家庭的な雰囲気さえ漂う英伸館に、小6の秋入塾した。 しかし準備が甘く、次の年の春、附属中の受験に失敗した。その時自分が井の中の蛙であったことをまざまざと見せつけられた。ショックで愕然とした。しかしこの日から、私の本当の挑戦が始まった。

「附属中の連中には死んでも負けん」の一念で、努力を怠りはしなかった。時には深夜まで山口先生と語り合い、本当に大切な「もの」を一つ一つ学んでいった。 そして、その「大海」の中で、自分なりに(熊高合格という形で)乗り越えたように思う。

これから先、私は人生の中で幾度となく「挫折」を味わうであろう。その時、私はきっとこう思うのだ。 「あの時の、英伸館での挑戦をまたやってやろう。そして今度もまた乗り越えてやろう」と。